本を読む 本多静六

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お天気の森田さんが本の紹介をしていて、読んでみようと思ったのが最初

 

(・・・だった気がする。)

 

映画 飛んで埼玉 を観たので、本多静六さんの生まれが

埼玉県三箇村(今の菖蒲町)だったことに、少し感動。

 

友達が菖蒲の三箇に住んでいるんですよ。 

 

まず 「貧乏征伐」 するところから始まります。

貧乏を征伐しちゃうんです、やっつけるんですよ!

この発想は今までなかったので、目がランランしてしまいました。

少年、学生時代にかけてものすごく貧乏生活をしてきた静六さん。

 

貧乏征伐

貧乏をこちらから進んでやっつけなければならぬ。

自発的に

積極的に

勤倹貯蓄を努めて、逆に貧乏を圧倒する。

 

・・・( ゚ ρ ゚ )ボー すごくないですか??

戦略は

本多式 四分の一貯金法

 

収入の四分の一は天引き貯金

臨時収入は全部貯金

収入増加の基に繰り込む。

 

現代でも 悩める人「貯金ができません」 

FP「先に貯金をして、残ったお金で生活してください」

王道な答えですよね。私もFP資格を持ち、過去には相談を受けていたことがありますの。

収入増やすか、生活費を今より減らして生きていくか。

結果はこの2選択しかないと思います。

 

でもね、でもね

出来ない人、やらない人が多いんですよ。

たいてい相談される方のほぼ!実践はしませんでした。

「わかっているし、やれれば苦労しないよ」そんな態度が多かった印象があります。

 

割のいい副業ありませんか?  投資とか難しいですか?

リスクがあるのはちょっと・・・、リスクが小さいのがいいです。

 

こんなことも結構聞かれました。

投資は簡単ではないし、勉強は必要ですが、されてはいかがでしょうか。

ただしリスクが小さいかは本人次第です。

もし今わたしが相談されたら、こんな風に答えるかも。

 

最後はやるかやらないかなんですよね。

「私の財産告白」本多静六

この本を読んで感じました。

 

貧乏征伐するために

①何事も中途でやり直すのは難しく、最初から決めてかかる

(ものすごい気合いを感じます)

 

②この計画はしっかりとした理性の上からきているので、

 「気の毒」「かわいそう」などという、

 単に一時的なツマラヌ感情の問題である。

 

これ、すごいんですよ( ゚Д゚)奥さん

 

お給料の四分の一を貯蓄して、残りで9人家族を食べさせないといけないんです。

そこで奥様は文句も言わず、

残ったお金でやりくりをして毎日のご飯を作るんですけれど、

お給料日近くなり「大ピーンチ!」になっても

子供が何を言っても

食卓に 「胡麻塩」だけでご飯を済ませるんですって (; ・`д・´) す、すばらしい

 

「えぇ、胡麻塩だけ・・・(ノд-。)クスン」

この子供の声に、本多静六さんもさすがに 断腸の思い だったとあります。

 

ん?断腸の思い・・・そう、これを

 

この計画はしっかりとした理性の上からきているので、

 「気の毒」「かわいそう」などという、

 単に一時的なツマラヌ感情の問題である。

 

で締めくくっているんですよ。

奥様には 三年目にはこうなって、五年目にはこうなる。十年経過するとこうなっているから、我慢してくれ。

苦しいのを逃れるための、苦しさだから

と話していたそうです。

 

この自分の計画を相手にきちんと説明するところ、素晴らしいですよね。

奥様もとても素晴らしいと思います。

 

この本にはどうやって投資ができる資金を作り出したのか、どうやって運用したのか、財産を成した後、子供に残すべきなのか。

いろいろなことが学べると思いました。

 

投資に対するお言葉

投資の第一条件は安全確実である。

しかしながら、「絶対」安全をのみ期していれば、いかなる投資にも、手も足も出ない。

だから「絶対」安全から「比較的」安全、というところまで歩み寄らねばならぬ。

 

うなりました( `ー´)ノ 絶対 から 比較的 へ。

 

投資の世界で「絶対」を求めると、詐欺話が多くなりますし、

減るのが嫌なら、預金しかないですよね。

預金も安心かは人それぞれだと思いますしね。

 

とても面白い本でした。ぜひお読みくだされ。